
もうすぐ、ニートになるけど、不安だ。
こういった気持ちよくわかります。
私は、これまで何度も転職を繰り返し、人よりも長けたニート期間を経験しているからです。
しかもそのニート期間は30歳を過ぎてから、無職となり、仕事を探さず、彼女の家で暮らす。
そんな、世間から見ると、まあまあヤバい時期もありました。
ニート期間、どんどん減っていく預金残高を見て、「やばい」と焦りを感じたり、付き合っている彼女に「申し訳ない」気持ちになったりもしました。
それでも、怠け者の私は、根強く就職せず、ニートを謳歌しました。
もしかしたら、あのニート期間は私にとって、一番人生で悩み、一番人生で怠け、一番人生で楽しんだ、最も色濃い人生を送った期間なのかもしれません。
そんな私が、ニートになって良かったこと、後悔したこと、悩んだことを包み隠さず、お伝えします。
この記事を通じて、下記のような方々に、
・仕事を辞めたいと思っているけど、無職になることが不安な人
・既に無職だけど、いつまで自分が無職でいいのか、悩んでいる人
・身近にニートがいて、仕事を探している気配がないため、不安な人
自分の経験やそのときに思ったことを赤裸々に語ることで、何かお役に立てればと思います。
1.ニートとは
「職業にも学業にも職業訓練にも就いてない,あるいは,就こうとしない若者。」と、辞書に書かれています。やはり過去の私はニートに当てはまっています。
2.ニートになったときの周りの反応
私はニートの経験が何度かありますが、いずれのタイミングも彼女がいました。
印象的なのは、彼女の反応が同棲しているか、同棲していないかで大きく変わることです。意外かもしれませんが、同棲していない彼女の場合、ニートになることを喜ばれました。結婚に関してまだまだ具体的なイメージを持っていないからだと思います。単純に「遊べる機会が増える!ラッキー!」といった感じです。
同棲中の彼女がいるときも、私は2度、ニートになっています。
そして、この2度のニート期間は、それぞれ違う彼女と付き合っていました。
いずれの彼女も、私の意見を尊重してくれる良い彼女だったので、あからさまに嫌そうな態度は取りませんでした。しかし、彼女たちが仕事に出勤するとき、私は基本的に寝ているわけで、そんな日々が続くと、やはり少し気まづかったです。
そして、一向に仕事を探そうとしない私に対し、苛立ちというより、不安を感じていました。そして、この2人の彼女の共通点は、「家賃と光熱費は、絶対に半分出して」と言っていたことです。お金の心配をしているのではなく、私がいわゆる「ヒモ」のような存在になることが恐かったそうです。
(ニート期間の出費は本当に苦しかったですが、なんとか支払っていました。)
両親に怒られるということは全くありませんでしたが、とにかく心配をしていたようです。あまりに心配されるので、何度かの退職は内緒にしていました。
友達は、「ふーん。」という感じでした。
3.悩んだこと、つらかったこと。
すべてのニート期間の、一番の悩みは同じでした。いずれも、お金がいつまで持つか?ということです。ニート期間というのは、意外にお金を持っているものです。あらかじめ、退職することが決まっているので、在職中にある程度、出費を抑えます。また、基本的にはボーナス前に退職することはなく、ボーナスをもらってから退職します。また、退職して3カ月経てば、失業保険ももらえます。
ただし、このニート期間のお金というのは、基本的に増えることはなく、減っていく一方です。しかも、自由な時間が、仕事をしているときの何倍も増えるわけですから、どうしても出費が増えます。
世の中のほとんどの娯楽や時間つぶしが有料であることを、このときに初めて認識しました。
そして、お金を浪費していく中で、毎日のように、「後何日ニートでいられるのか」を、貯金額から逆算していました。
メンタル面で一番つらかったのは、このお金のことです。
後は、リアルな知り合いにはニートであることを平気で伝えられるのに、何故かソシャゲの中ではニートであることを隠してしまうという、謎の見栄がありました。
もし、今後仕事を辞めて、ニート期間を楽しもうという方は、出来る限りの貯金をおすすめします。性格にもよると思いますが、正直、自分の場合はお金以外の悩みは、そこまで多くありませんでした。
4.楽しかったこと、良かったこと。
これは嘘ではなく、毎日が夢のように楽しかったです。休んでも休んでも明日も休みなわけで、一日遊び倒しても、次の日も同じように遊べるというのが、精神的に最高でした。
まあ、そんな日々が長く続かないことは、当然理解していたわけですが…
5.今後、仕事を退職予定の方、もしくは退職中の方へアドバイス
私のニート時代は、今となっては、尊い思い出です。今でも、あのときは楽しかったな~と思い出します。しかし、当然ですが、遊んでばかりの私のニート期間に学べたことや、得られたことは、仕事を通して学んだ知識や経験に比べたら、微々たるものです。また、必ず働く日が来ることを分かっている中で、ニートであり続けることはある意味現実逃避していたように、今では思います。
せめて、あの時間、遊びながらでも、何か自分のしたいことを真剣に探したり、何か新しいことにチャレンジしておけば良かったなと思います。
もし、今、あのニート期間に戻れるなら、私は毎日、真剣にブログを書きたいです。
仕事を辞めて、ニートになることは、全く悪いことだと私は思いません。そして、ニート期間だからこそチャレンジできることが、世の中にはあると思います。今後、仕事を退職される予定の方、もしくは既に退職されている方、是非そういったことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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