
わたしは、世間でブラックと言われる居酒屋チェーン店で3年間働いていました。私が経験したリアルな労働時間とサービス残業についてお話します。
・ネットを見ても、実際に働いた人の話が少ない、リアルな声を聞きたい
2.どういったときにサービス残業をしていたのか
3.飲食店が長時間労働やサービス残業なる理由は?
目次
1.私が働いていたブラック飲食店の「労働時間と休日数」

わたしの居酒屋店長時代のリアルな労働環境を記載していきますね。
1ヶ月にどれくらい働くの?
シフトをつくるのは私自身でしたが、働く時間が少なくても、多過ぎても会社に怒られます。
会社に推奨されていた月の労働時間が235時間だったので、それに合わせシフト調整していました。
235時間を超える労働は、会社に禁止されていましたが、人手が足りないので、店長の私が働くしか方法がありません…

また、235時間になるように調整していていも、アルバイトの急な欠勤があればプラスで出勤になり、無給労働に…なんてこともあります。
1日の労働時間はどれくらい?
シフト制なので、様々でしたが12時間労働が最もメインで働いていた一日のシフトです。
夜遅くまで営業している居酒屋だったので、15時に出勤し、翌3時まで働き12時間です。
(基本的に休憩は取っていなかったです。)
週末であれば、15時から仕込みをし、朝5時まで働くことがよくあり、ぶっ続けで14時間働いていました。

昼の15時から、夜の23時まで8時間働いて帰ることを早上がりと呼んでいたので、今思うと世間の感覚とかなりズレていたと思います。
本当に毎日クタクタになってましたね…
どれくらいの頻度で休みを取っていたの?
基本的には週1回休みと週2回休みを交互くらいのペースで休んでいました。年間休日数で言うと80日くらいだったと思います。
ただし、人手不足や繁忙期だと、休みを取れないということもありました。
人手不足でにより、「1ヶ月休みがなかった…」なんてことも経験しました。
私が働いていたこの会社では、「1ヶ月休んでいない」というのは、それほど珍しいことではありませんでした。

シフト作成で自分の休みたい日を選べていたのは嬉しかったけど、人手不足だと休めないというのはつらかったですね…
2.私が働いていたブラック飲食店のサービス残業(時間外労働)について


サービス残業は何度も経験しました。
サービス残業をしていない従業員はほとんどいなかったと思います…
結論から言うと、サービス残業はありました。
私が働いてた居酒屋チェーン店では、会社が働いていいいと認めている月間の労働時間は235時間です。それを超えて働くと、会社に内緒で働くことになるので、無給料で働くことになりサービス残業となります。

それでは、どのくらいサービス残業をして、どういったときにサービス残業していたのかを解説していきます。
どのくらいサービス残業していたの?
毎月サービス残業をしていたわけではありません。
私がサービス残業をしていた月は、1年で約4カ月くらいだったと思います。
つまり大体3か月に1回くらいの割合でサービス残業をしていたということになります。
会社に申告できる労働時間は235時間と決まっていたので、それを超えた時間がサービス残業です。
居酒屋だったので年末等は300時間を超えて働くことがありましたが、平均すると月間に20時間~30時間のサービス残業だったように思います。
どういったときにサービス残業していたの?
店長の私がシフトをつくるので、極力サービス残業にならないようにシフトを作成します。
あくまで、やむおえず出勤日数や労働時間が増えてしまったときに、サービス残業をしていました。
②アルバイトの急な欠勤
③アルバイトの人件費を浮かせるため
②のアルバイトの急な欠勤も、想定外の出来事なので、その分予定より多く働くことになりサービス残業になります。
③のアルバイトの人件費を浮かせるためのサービス残業は少し特殊ですが、実際にありました。大手飲食チェーン店は人件費に厳しいです。店長がつくったシフトが売り上げに対し、人件費を使いすぎていた場合、評価が下がります。月末に近づき、アルバイト人件費を少しでも下げようと、サービス残業をするケースもあります。
飲食店が長時間労働やサービス残業なる理由は?

飲食店が長時間労働になったり、サービス残業になる理由は、大きく分けて2つあります。
②飲食店はそもそも儲からない商売
①慢性的な人手不足
飲食店の多くが常に人手不足に悩んでいます。
飲食店で働きたいと思う人に対して、お店の数が多すぎるからです。
また、閑散期(暇な時期)と繁忙期(忙しい時期)の差が激し過ぎて、閑散期には人手が余り、繁忙期には人手が足りないということが起こります。
人手不足だと、多くの飲食店では店長の長時間労働やサービス残業が起こります。
②飲食店はそもそも儲からない商売
飲食店が儲かりづらい商売ということも大きな理由の一つです。
飲食店は世の中にたくさんの商売がある中で、利益率が悪い商売の一つです。
そのため、厳しく人件費を管理する必要があり、人余裕を持って人手を雇用し続けることが難しくなります。
その結果、いつもギリギリの従業員で営業することが多くなり、突発的なアルバイトの休職に対し、店長や正社員が長時間労働やサービス残業に対応しなければなりません。

近年、大手をはじめ、労働環境の改善に努めている飲食店は多く存在します。しかし、それでも他業種に比べ、労働環境がまだまだ改善されていないのが飲食店の実態だと思います。
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