鴨頭嘉人さんって実際すごいの?元マクドナルド従業員が解説

 日本で唯一の講演家として知られる「鴨頭嘉人」さん。
 鴨頭さんの評判は、有名になればなるほど、賛否の声が出てきますね。
 年間に300本の講演を行い、YouTubeの登録者数は100万人を超えているので、共感している人や、ファンの人が多いのは間違いありません。
 その一方で、胡散臭いや、宗教ぽいって声もチラホラ聞こえてきます。
 うーん。確かに、あの見た目(スキンヘッド)で、あの自身満々なしゃべり方、宗教っぽく見えなくもない…。実際、本人も、「どうです?わたしって、宗教っぽいでしょ?」ってネタにして言ってたりします。笑
 そんな鴨頭さんが有名になったのは、マクドナルドでの実体験の話がきっかけです。特に、「初めて店長になった店舗で大きな挫折を経験し、そこから日本一の店長になった話」は、話題を呼びました。
 では実際のところ飲食店経験者から見て、鴨頭さんの飲食店での経験の話は、「どれくらいリアリティがあって、どれくらい参考になるのか」ってことを、書きたいと思います。

 ちなみに私は、マクドナルドでもアルバイトをした経験があり、アルバイト期間を合わせると、10年以上、飲食の仕事に携わっています。

 ところで、この記事を書こうと思ったのには理由があります。それは、YouTubeでメンタリストDaiGoさんが「鴨頭さんのような自己啓発系の発信者は、何一つ実績がない」と話しているのを見たからです。(けっこうトゲがある発言で、本人同士が面と向かったらケンカになりかねないですね。汗)
 そこで、鴨頭さんは、本当に飲食店において実績と呼べるようなものがないのかどうか、飲食店関係者目線で客観的にジャッジしたいと思ったからです。 
 

1.鴨頭嘉人さんとは

・講演を全国で年間300本行っています。講演料は現在は300万円+交通宿泊費です。
・発信する情報は、人材育成やマネジメント、マインドの在り方や、話し方等、仕事に関する情報が多くなっています。
・YouTubeでも情報を発信しており、世間で有名になったきっかけでもあります。
 登録者数数は2021年6月現在106万人を超えてています。
・元マクドナルド従業員で、アルバイト時代を合わせ、25年間マクドナルドで勤務していました。
 マクドナルドでは、お客様満足度日本一、従業員満足度日本一、セール伸び率日本一を獲得し、最優  秀店長として表彰された実績を持ちます。
・マクドナルド退職後、自身が経営する会社以外にも様々な団体を立ち上げている。
・映画「えんとつ町のプペル」のクラウドファンディングで支援を集め、映画の製作に全額寄付をした。

2.鴨頭嘉人さんは宗教家?

 いえ、違います。
 よく宗教っぽいって言われるのは、その見た目や雰囲気、熱狂的なファンの多さからだと思いますが、なにか超越したものを崇拝したり、信仰しているわけではありません。
 また、倫理法人会という組織に属していることも、宗教っぽいと言われる理由の一つかも知れません。ですが、倫理法人会は、宗教ではありません。ホームページには「企業に倫理を、職場に心を、家庭に愛を」がスローガンとして掲げた、民間の社会教育団体のようです。

3.鴨頭嘉人さんのマクドナルドでの実績

 

 マクドナルド時代の実績でいえば、お客様満足度等、3つの項目で日本一になり、最優秀店長として表彰されています。ご存じの通りマクドナルドは、日本で最も有名な外食チェーン店のひとつです。私自身アルバイトの経験がありますが、マクドナルドは飲食店の中で従業員の質は相当高いと思います。飲食店の中で、最も教育に力を入れている企業の一つであることが理由かもしれません。その中で、全国一に輝いているので、これは客観的に見て凄いことだと思います。

4.飲食店従業員にとって、鴨頭さんの話は勉強になるのか?

 ここが私の一番発信したかった内容です。現在鴨頭さんはYouTubeで100万人を超える登録者数がいるので、そのファンの人たちは、飲食業界で働いたことがない人たちも一定数いると思います。そういう人たちは、鴨頭さんの話が飲食業界の人にどんな影響を与えているのか、興味があるのではないでしょうか。
 鴨頭さんの最も有名なエピソードの一つに、「初めて店長になった店舗で大きな挫折を経験し、そこから日本一の店長になった話」があります。
 内容は、まとめるとこんな感じです。
 
 ・初めて任された店舗で、やる気が空回りし、指摘や注意ばかりを行う店長になった。
 ・従業員が言うことを聞いてくれず、店舗の売り上げがどんどん下がった。
 ・次第に、従業員に無視をされる存在になった。
 ・マクドナルドの看板を見るだけで、足が震えるほど、心が病んだ。
 ・上司が限界だと判断し、別の店舗に移動になる。
 ・そこで考えを変える。「人を変えようとするのではなく、自分が変わる。」ということを常に自分に言い聞かせながら、働く。
 ・アルバイトが笑顔の職場ができ、アルバイトから出た多くの施策を実行し、店舗の成績が伸びる。
 ・この店舗で、お客様満足度日本一、従業員満足度日本一、セール伸び率日本一の三冠を獲得する。

 かなり端折っていますが、大まかにこんな感じです。
 このエピソードを飲食店店で働く私が聞いてなんですが…これ、めちゃくちゃ共感しました!
自分もこのエピソードを聞いた当時、新しい店舗に配属になり、アルバイトの指導で悩んでいたからです。接客や勤務態度が悪いアルバイトが多いのに、注意しても言うことを聞いてくれませんでした。 店長だった私は、店を良くしたくて、アルバイトと大喧嘩をしたりもしていました。それでも、一向に良くならない店舗に焦りを感じていました。
 そんなとき、鴨頭さんのこのエピソードの動画を見て、前半の失敗しているところ、今の自分と同じだと思いました。(私以外にも、飲食店関係者には同じことで悩んでいる人は、かなりの数いると思います。今でも、そういった店長たちをよく見かけます。)
 そこで鴨頭さんのエピソードを聞き、考え方を変えると、本当に漫画みたいに店舗が良くなっていきました。当時、同じ業態の店舗がエリアに30店舗以上ありましたが、セール伸び率は異動までの1年間1位を継続しました。

 長くなりましたが、結論、鴨頭さんの講演は、意識高い系飲食店従業員に刺さるということです。
 最近は、飲食店以外の話が多くなったので、あまり鴨頭さんのYouTube見ていませんが、まだ見ていないって人には是非オススメです。
 
 
 

 
 
 
  
 

 


 

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